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というわけで
本日発売のYKアワーズにて
新連載「こまったやつら」始まりました!

読者コーナーの質問のとこにも書いたけど
大学の民俗学研究会というテーマで
描かせてくれるアワーズの懐の深さがすごい……
ホントありがとうございますHさん………


民俗学っぽい内容については
「葬式探偵モズ」とか「鬼を飼う」でも
触れてはいたのですが、
キャンパスものもやりたかったので
気楽に楽しめる民俗学になればいいなと
思っています。

民俗学というと妖怪とか天狗とかという
イメージが大変強いと思いますし
私自身も入口は完全にそこだし、
そういう切り口がエンターテイメントとして
漫画を成立させる上でどうしても
前面に出てくるかと思うのですが…。




個人的な話になりますが、
6年前、子どもが生まれ母が亡くなるという
自分にとってかなり大きな出来事があった時、
結構重めに「生きるとはなんぞや」と
考え込む機会がありました。

それで、そういう時に
民俗学の本を読んでいて、
民俗学って要するに、歴史などを学ぶ上では
登場しえない、名前もない人々の生活の細かな作法や
伝承や、広く言えば生き様そのものを拾って集め、
現在を問い直すという学問なわけで

行事や祭礼を通して自分の人生の節目に
ひとつひとつ名前や意味を持たせていった
昔の人たちの姿というのが、
大きな出会いと別れを経験して立ち止まっている
自分と重なって見えたように思えたのです。

ただ生きるだけでは流れていくだけの日々に、
たとえば山の神であるとか、たとえばご先祖様だとか、
そういう「目に見えないなにか」に生かされている
と感じるための行事や、
産着がどうとか成長に際しての儀礼だとかが
必要だった理由が、実感として初めて
身に迫って感じられた気がしました。

人によっては「古臭い」とか「必要ない」ような、
あまりにも些末でささやかな、どうでもいいような
感じさえするかもしれませんが
なにかひとつ、民俗学のありように
救われた一人として、描けるものがあればと
思っています。

つっても専門家でもなく
むしろ不勉強なただの漫画家なので
そういう内容になるかどうかかなり微妙ですが、
端緒を書きのこしておこうかなと思って
書いてみました…。





漫画にする上では、
そのままだと絵面が地味なので
「すごく実践的な先生が率いてる研究会」であり、
フィールドに入るだけでなく、
経験を再構築するような場ではどうかと思いながら
舞台を作ってみました。

1話に出てくる津野山神楽はYouTubeでも
見られるので、ぜひ見てみてください!
すごいかっこいい。
特に漫画にも出てきた山探しが好きです。